TOP > 大阪のマンションリフォーム・リノベーション お役立ちコラム > 「窓」の断熱・結露とカビ対策:大阪のマンションリフォーム・リノベーションの設計
【こだわりのリフォームで暮らしを豊かに】
2017/01/25
マンションでの結露やカビについて悩まれている方は多いですが、マンションリフォームの際に断熱にこだわっておられる方は多くないように思います。
今回はカビや結露に悩まされない快適な暮らしを送るための対策をテーマに分けてご説明します。
前回の【結露とカビのメカニズム:マンションリフォーム相談室】に引き続き、場所ごとに具体的に結露やカビの対策をするにはどのようにしたら良いかをアドバイスします。
★今回は「窓」の結露とカビ対策について
出典:LIXEL
結露は水蒸気をたっぷり含んだ暖かい室内の空気が、外気で冷やされた窓や壁に触れることで発生します。
結露を防ぐためには「窓の断熱」をすることが効果的ですが、壁と違って断熱材を施すことが出来ませんので、「空気層」を作って断熱を図ります。
「空気層をつくる方法」
●複層ガラスが組み込まれたサッシに交換する
最近の住宅用のサッシには、空気層を複層持たせ、ガラス自体の断熱性能も高めた、壁と同等程度の高い断熱性能をもつ窓も販売されています。
(一例:LIXEL 「レガリス」、YKK 「APW430」)
高い断熱性能が得られますが、費用や工事期間がかかる事と、サッシを交換する時に壁の部分にも影響が出るため戸建て住宅の大規模リフォームに向いています。
マンションでは管理規約の問題から窓の変更は難しい場合がほとんどですので、事前に管理組合に確認しましょう。
●樹脂製の内窓を設けて、窓を二重にする
サッシを交換するよりも低コスト・短期間で対応でき、サッシが交換できないマンションでも断熱リフォームができます。
今ある窓の内側に新たに窓を重ねることで空気層をつくり、結露や夏の暑さ・冬の寒さを和らげるだけでなく、外からの騒音や室内の音漏れも軽減させることが可能です。
ガラスも単板ガラスだけでなく、複層ガラスや、遮熱にも対応したLow-E複層ガラス(遮熱型)などを選ぶことも出来るので、より快適な住環境を得られるでしょう。
窓のガラス面だけでなくフレームにもご注意を。
アルミ枠は結露しやすいので、外気の温度に左右されにくい樹脂製サッシを選びましょう。
樹脂の熱伝導率はアルミに比べて約1/1000。 窓は結露していないのに窓枠が結露してしまうという悩みを解消してくれます。
最近ではカラーだけでなく、フレームに樹脂とリサイクルの木紛を混ぜ合わせた素材を用いて、木の持つやさしい風合いやぬくもりのある質感を持つ商品や、障子のように見える和紙調ガラスを組み込んだ組子(井桁)タイプの商品も販売されています。
断熱や防音などの機能性だけでなく、部屋の雰囲気にも合わせて窓をリフォームしましょう。
●障子を設けて、空気層を作り出す
既成の内窓はガラスやフレームの断熱性能も高いですが、どうしてもサイズやデザインが限定されます。
サイズが合わない場合は、障子を設けて空気層を設けるのはいかがでしょう。
障子というと和風建築で用いられる建具のイメージがありますが、光をやわらかく通しながら、空間を仕切ったり、目隠しをしたり、窓際の寒さを抑えたりと多様の機能を兼ね備えているおすすめのアイテムです。
既存のアルミサッシの枠や建具が経年変化で変色・腐食が進んでいる部分をカバーする時にも、障子は優れています。
障子の組子をデザインしたり、シートのカラーをアレンジすると、部屋を彩ることが出来ます。
ただし障子紙(和紙)は破れやすく、張替に手間がかかるのが欠点。その欠点を補い耐久性を高めて、同じような趣ある風合いを持つ素材の一つが「ワーロンシート」。
単なる強化紙ではなく、和紙を塩化ビニール樹脂で両面からラミネートした製品で、多くの色合いや和紙の風合い・素材感を表現しています。
★結露とカビに関する他のコラムもあわせてご覧ください。
【結露とカビのメカニズム】
【壁の結露とカビ対策】
【リフォームで冬を暖かくするコツ:壁】
キッチンなどの設備にコストをかけることも重要ですが、住んだ後の快適性に大きく関わる断熱などにも配慮しましょう。目に見えない部分だからこそ、リノベーションする意義が高まります。
特に築年数が古いマンションなどは、断熱リフォームをするとグッと住み心地が上がります。
日々のストレスを軽減するためにも、バランスのとれたマンションリフォーム・リノベーションをされることをお勧めします。
家のデザインも重要ですが、断熱などの目に見えない部分こそが住んだ後の快適性に大きく関わってきます。私たちとしては違う部分に掛けるコストを削ってでも、断熱改修をすることをお勧めしています。
多くの住宅設計に携わってきた経験から、今までにない、あなたが理想とするマンションリフォーム・リノベーションの設計をご提案します。
お気軽にご相談ください。
大阪の無二建築設計事務所は、建築家の感性と視点で日々の暮らしを快適にする、マンションリフォーム・リノベーションの設計を提案します。
高いデザイン力と豊富な設計実績で、感性に響く心地よい空間づくりをアドバイスします。
今回はカビや結露に悩まされない快適な暮らしを送るための対策をテーマに分けてご説明します。
前回の【結露とカビのメカニズム:マンションリフォーム相談室】に引き続き、場所ごとに具体的に結露やカビの対策をするにはどのようにしたら良いかをアドバイスします。
★今回は「窓」の結露とカビ対策について
出典:LIXEL
結露は水蒸気をたっぷり含んだ暖かい室内の空気が、外気で冷やされた窓や壁に触れることで発生します。
結露を防ぐためには「窓の断熱」をすることが効果的ですが、壁と違って断熱材を施すことが出来ませんので、「空気層」を作って断熱を図ります。
「空気層をつくる方法」
●複層ガラスが組み込まれたサッシに交換する
最近の住宅用のサッシには、空気層を複層持たせ、ガラス自体の断熱性能も高めた、壁と同等程度の高い断熱性能をもつ窓も販売されています。
(一例:LIXEL 「レガリス」、YKK 「APW430」)
高い断熱性能が得られますが、費用や工事期間がかかる事と、サッシを交換する時に壁の部分にも影響が出るため戸建て住宅の大規模リフォームに向いています。
マンションでは管理規約の問題から窓の変更は難しい場合がほとんどですので、事前に管理組合に確認しましょう。
●樹脂製の内窓を設けて、窓を二重にする
サッシを交換するよりも低コスト・短期間で対応でき、サッシが交換できないマンションでも断熱リフォームができます。
今ある窓の内側に新たに窓を重ねることで空気層をつくり、結露や夏の暑さ・冬の寒さを和らげるだけでなく、外からの騒音や室内の音漏れも軽減させることが可能です。
ガラスも単板ガラスだけでなく、複層ガラスや、遮熱にも対応したLow-E複層ガラス(遮熱型)などを選ぶことも出来るので、より快適な住環境を得られるでしょう。
窓のガラス面だけでなくフレームにもご注意を。
アルミ枠は結露しやすいので、外気の温度に左右されにくい樹脂製サッシを選びましょう。
樹脂の熱伝導率はアルミに比べて約1/1000。 窓は結露していないのに窓枠が結露してしまうという悩みを解消してくれます。
最近ではカラーだけでなく、フレームに樹脂とリサイクルの木紛を混ぜ合わせた素材を用いて、木の持つやさしい風合いやぬくもりのある質感を持つ商品や、障子のように見える和紙調ガラスを組み込んだ組子(井桁)タイプの商品も販売されています。
断熱や防音などの機能性だけでなく、部屋の雰囲気にも合わせて窓をリフォームしましょう。
●障子を設けて、空気層を作り出す
既成の内窓はガラスやフレームの断熱性能も高いですが、どうしてもサイズやデザインが限定されます。
サイズが合わない場合は、障子を設けて空気層を設けるのはいかがでしょう。
障子というと和風建築で用いられる建具のイメージがありますが、光をやわらかく通しながら、空間を仕切ったり、目隠しをしたり、窓際の寒さを抑えたりと多様の機能を兼ね備えているおすすめのアイテムです。
既存のアルミサッシの枠や建具が経年変化で変色・腐食が進んでいる部分をカバーする時にも、障子は優れています。
障子の組子をデザインしたり、シートのカラーをアレンジすると、部屋を彩ることが出来ます。
ただし障子紙(和紙)は破れやすく、張替に手間がかかるのが欠点。その欠点を補い耐久性を高めて、同じような趣ある風合いを持つ素材の一つが「ワーロンシート」。
単なる強化紙ではなく、和紙を塩化ビニール樹脂で両面からラミネートした製品で、多くの色合いや和紙の風合い・素材感を表現しています。
★結露とカビに関する他のコラムもあわせてご覧ください。
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【壁の結露とカビ対策】
【リフォームで冬を暖かくするコツ:壁】
キッチンなどの設備にコストをかけることも重要ですが、住んだ後の快適性に大きく関わる断熱などにも配慮しましょう。目に見えない部分だからこそ、リノベーションする意義が高まります。
特に築年数が古いマンションなどは、断熱リフォームをするとグッと住み心地が上がります。
日々のストレスを軽減するためにも、バランスのとれたマンションリフォーム・リノベーションをされることをお勧めします。
家のデザインも重要ですが、断熱などの目に見えない部分こそが住んだ後の快適性に大きく関わってきます。私たちとしては違う部分に掛けるコストを削ってでも、断熱改修をすることをお勧めしています。
多くの住宅設計に携わってきた経験から、今までにない、あなたが理想とするマンションリフォーム・リノベーションの設計をご提案します。
お気軽にご相談ください。
大阪の無二建築設計事務所は、建築家の感性と視点で日々の暮らしを快適にする、マンションリフォーム・リノベーションの設計を提案します。
高いデザイン力と豊富な設計実績で、感性に響く心地よい空間づくりをアドバイスします。