TOP > 大阪のマンションリフォーム・リノベーション お役立ちコラム > 「壁」の断熱・結露とカビ対策：大阪のマンションリフォーム・リノベーションの設計
【こだわりのリフォームで暮らしを豊かに】
2017/01/27
マンションにお住いの方で、結露やカビについてストレスをかかえていたり、冬の寒さや夏の暑さに悩まれている方はとても多くいらっしゃいます。
大阪でマンションリフォーム・リノベーションの設計に定評のある、無二建築設計事務所がカビや結露に悩まされない快適な暮らしを送るための対策をアドバイス。
普段の生活で結露対策をするのはもちろんですが、マンションリフォームをされる方にもぜひ断熱対策をおすすめします。
２回にわたり、コラムで【結露とカビのメカニズム】と【「窓」の断熱・結露とカビ対策】についてお話ししました。
★今回は、「壁」の断熱・結露とカビ対策 についてアドバイスします。
「壁内部の対策」
●断熱材
大きく分けて「無機繊維系」「天然素材系」「発砲プラスティック系」があります。
「無機繊維系」の断熱材は、微細な繊維の間に空気を閉じ込めて断熱性能を生じます。
ガラスを繊維状にしたグラスウールなどが代表的です。
グラスウールは、断熱性、保温・保冷性をはじめ吸音性にも優れた素材です。
「天然素材系」の断熱材の代表的なセルロースファイバーは、様々な太さの天然の木質繊維が絡み合って空気層をつくります。あわせて１本１本の繊維の中にある空気胞が熱や音を伝えにくくすると共に、木質繊維がもつ吸放湿性で適度な湿度を保ちます。
セルロースファイバーには、古新聞紙からリサイクルされる環境配慮型断熱材もあります。
◆「無機繊維系」「天然素材系」の断熱材は「乾式」で施工します。
「乾式断熱」の特徴などは『リフォームで冬を暖かくするコツ【壁】：大阪のマンションリフォーム相談室』をご覧ください。
「発砲プラスティック系」は、独立した小さな気泡の中にガスを閉じ込めて断熱します。
主な種類としてフェノールフォームと硬質ウレタンフォームがあります。
フェノールフォームは熱に強く燃えにくいフェノール樹脂が主原料で、薄くても高い断熱性能があります。
（一例：旭化成建材「ネオマフォーム」）
硬質ウレタンフォームはボード状のタイプと、現場で発泡機で吹き付ける現場発泡品があります。
ボード状の硬質ウレタンフォームは「乾式」で施工しますが、現場で発泡機で吹き付ける場合は「湿式」で施工します。
「湿式断熱」の特徴などは『リフォームで冬を暖かくするコツ【壁】：大阪のマンションリフォーム相談室』をご覧ください。
「外側からの対策」
壁面の場合、断熱材を入れる「壁内部の対策」だけでなく「外側からの対策」もできます。
●調湿効果のある素材を用いる
「珪藻土」
珪藻土は藻類・プランクトンの死骸が、海底や湖底に長年にわたって堆積してできた粘土状の泥土です。
珪藻土を構成する粒に空いている微細な穴（1mmの百万分の1程度）の１つ１つが吸水性を持ち、湿度が４０％以下になると湿気を吐き出す事により、部屋の湿度を人間に最も快適な40～60％に保ちます。
珪藻土の調湿性能は、備長炭や竹炭の4倍から6倍ともいわれ、壁が結露する事も防ぎます。
「漆喰」
消石灰（石灰岩を焼いた消石灰を水で沸化させたもの）に、スサ（繊維質のわらや麻糸など）と糊を加え水で混ぜたもので、日本古来から塗り壁として使われています。
漆喰も微細な多孔質を有し、優れた吸湿・放湿性がありますが、珪藻土には劣ります。
しかし漆喰は強アルカリ性ですので、有機物を分解する殺菌機能があります。主成分である消石灰の作用で、細菌の生育や増殖を抑えるため、カビやダニの発生を防止することができます。
「調湿性のあるタイル・ボード」
調湿タイルやボードには珪藻土や漆喰と同じように空気を吸放出する微細な孔(あな)があり、調湿性だけでなく非常に優れた空気洗浄力も発揮します。
調湿タイルには意匠性の高い製品もあり、リビングの空間づくりにも適しています。
（一例：LIXEL 「エコカラット」、吉野石膏「ハイクリンスカット押し入れボード」）
★結露とカビに関する他のコラムもあわせてご覧ください。
【結露とカビのメカニズム】
【窓の結露とカビ対策】
【リフォームで冬を暖かくするコツ：壁】
キッチンなどの設備にコストをかけることも重要ですが、住んだ後の快適性に大きく関わる断熱などにも配慮しましょう。
目に見えない部分だからこそ、リノベーションする意義が高まります。
特に築年数が古いマンションなどは、断熱リフォームをするとグッと住み心地がアップ。
日々のストレスを軽減するためにも、バランスのとれたマンションリフォームをされることをお勧めします。
お気軽にご相談ください。
人生をもっと愉しむために 上質なリフォーム・リノベーションで叶える 「ＳＵＭＡＩ ＳＴＹＬＥ」
大阪の無二建築設計事務所は、高いデザイン力と豊富な設計実績で、感性に響く心地よい空間づくりをアドバイスします。
大阪でマンションリフォーム・リノベーションの設計に定評のある、無二建築設計事務所がカビや結露に悩まされない快適な暮らしを送るための対策をアドバイス。
普段の生活で結露対策をするのはもちろんですが、マンションリフォームをされる方にもぜひ断熱対策をおすすめします。
２回にわたり、コラムで【結露とカビのメカニズム】と【「窓」の断熱・結露とカビ対策】についてお話ししました。
★今回は、「壁」の断熱・結露とカビ対策 についてアドバイスします。
「壁内部の対策」
●断熱材
大きく分けて「無機繊維系」「天然素材系」「発砲プラスティック系」があります。
「無機繊維系」の断熱材は、微細な繊維の間に空気を閉じ込めて断熱性能を生じます。
ガラスを繊維状にしたグラスウールなどが代表的です。
グラスウールは、断熱性、保温・保冷性をはじめ吸音性にも優れた素材です。
「天然素材系」の断熱材の代表的なセルロースファイバーは、様々な太さの天然の木質繊維が絡み合って空気層をつくります。あわせて１本１本の繊維の中にある空気胞が熱や音を伝えにくくすると共に、木質繊維がもつ吸放湿性で適度な湿度を保ちます。
セルロースファイバーには、古新聞紙からリサイクルされる環境配慮型断熱材もあります。
◆「無機繊維系」「天然素材系」の断熱材は「乾式」で施工します。
「乾式断熱」の特徴などは『リフォームで冬を暖かくするコツ【壁】：大阪のマンションリフォーム相談室』をご覧ください。
「発砲プラスティック系」は、独立した小さな気泡の中にガスを閉じ込めて断熱します。
主な種類としてフェノールフォームと硬質ウレタンフォームがあります。
フェノールフォームは熱に強く燃えにくいフェノール樹脂が主原料で、薄くても高い断熱性能があります。
（一例：旭化成建材「ネオマフォーム」）
硬質ウレタンフォームはボード状のタイプと、現場で発泡機で吹き付ける現場発泡品があります。
ボード状の硬質ウレタンフォームは「乾式」で施工しますが、現場で発泡機で吹き付ける場合は「湿式」で施工します。
「湿式断熱」の特徴などは『リフォームで冬を暖かくするコツ【壁】：大阪のマンションリフォーム相談室』をご覧ください。
「外側からの対策」
壁面の場合、断熱材を入れる「壁内部の対策」だけでなく「外側からの対策」もできます。
●調湿効果のある素材を用いる
「珪藻土」
珪藻土は藻類・プランクトンの死骸が、海底や湖底に長年にわたって堆積してできた粘土状の泥土です。
珪藻土を構成する粒に空いている微細な穴（1mmの百万分の1程度）の１つ１つが吸水性を持ち、湿度が４０％以下になると湿気を吐き出す事により、部屋の湿度を人間に最も快適な40～60％に保ちます。
珪藻土の調湿性能は、備長炭や竹炭の4倍から6倍ともいわれ、壁が結露する事も防ぎます。
「漆喰」
消石灰（石灰岩を焼いた消石灰を水で沸化させたもの）に、スサ（繊維質のわらや麻糸など）と糊を加え水で混ぜたもので、日本古来から塗り壁として使われています。
漆喰も微細な多孔質を有し、優れた吸湿・放湿性がありますが、珪藻土には劣ります。
しかし漆喰は強アルカリ性ですので、有機物を分解する殺菌機能があります。主成分である消石灰の作用で、細菌の生育や増殖を抑えるため、カビやダニの発生を防止することができます。
「調湿性のあるタイル・ボード」
調湿タイルやボードには珪藻土や漆喰と同じように空気を吸放出する微細な孔(あな)があり、調湿性だけでなく非常に優れた空気洗浄力も発揮します。
調湿タイルには意匠性の高い製品もあり、リビングの空間づくりにも適しています。
（一例：LIXEL 「エコカラット」、吉野石膏「ハイクリンスカット押し入れボード」）
★結露とカビに関する他のコラムもあわせてご覧ください。
【結露とカビのメカニズム】
【窓の結露とカビ対策】
【リフォームで冬を暖かくするコツ：壁】
キッチンなどの設備にコストをかけることも重要ですが、住んだ後の快適性に大きく関わる断熱などにも配慮しましょう。
目に見えない部分だからこそ、リノベーションする意義が高まります。
特に築年数が古いマンションなどは、断熱リフォームをするとグッと住み心地がアップ。
日々のストレスを軽減するためにも、バランスのとれたマンションリフォームをされることをお勧めします。
お気軽にご相談ください。
人生をもっと愉しむために 上質なリフォーム・リノベーションで叶える 「ＳＵＭＡＩ ＳＴＹＬＥ」
大阪の無二建築設計事務所は、高いデザイン力と豊富な設計実績で、感性に響く心地よい空間づくりをアドバイスします。
