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マンションリフォームの注意点【音・振動】

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失敗しない、マンションリフォーム・リノベーションのために。
【マンションリフォームの注意点:音・振動】について、アドバイスしています。


 



マンションリフォームで失敗しないために

 マンションリフォームの注意点

人気の【中古マンション購入+リフォーム・リノベーション】
でもメリットばかりではありません。マンションリフォームならではのデメリットも理解して後悔しないマンションリフォームをしましょう。

スケルトンリフォーム・リノベーションをお考えの方に人気なのが、築年数が古いマンション。手頃感のある価格で手に入れやすいため、特に交通の便が良い都心でが注目を集めています。

大阪でリフォームの実績豊富な無二建築設計事務所の建築家が、築年数が古いマンションならではのリフォームの注意点や、中古マンションのリノベーションならではのプランをご紹介します。

リフォーム前にチェック:音の性質

 

マンションで問題となる音には伝わり方によって、主に空気音(空気伝達音)と固体音(衝撃音)の2つの種類があります。

★空気音(空気伝達音)

窓から侵入した自動車の音や、人の話し声など直接空気を伝わって聞こえてくる音で、サッシや外壁から伝わります。

 

★固体音(衝撃音)

上階の歩行音などが衝撃となり、上階の床や内壁などの固体を伝わって聞こえてくる音で、重量衝撃音と軽量衝撃音の2タイプがあります。

・重量床衝撃音:重いものが落下した時や子供が飛び跳ねたりする時に発生する、ズシンやドンなど振動を伴った音
・軽量床衝撃音:スプーンなど小さいものを落とした時に発生する、コツンとい軽くて硬い音

マンショントラブルの原因となるのは、主に衝撃音です。

古いマンションでは隣との壁の厚みが薄かったり、床の防音性能が低かったり、コンクリートスラブ(下地のコンクリート)の厚みが薄いことがあります。

スケルトンリフォームやリノベーションなどをお考えの方は、防音や防振についても検討される事をおすすめします。

リフォーム前にチェック:L等級・Δ(デルタ)L等級

建築物の遮音性能の評価方法としてJISで「L等級」が設けられています。上の階で生じた床衝撃音が、床や躯体から下の階に伝わる事で、下の階でどの程度の音に聞こえるかを基準として決められ、防音性能はLL-45など「推定L等級」と呼ばれる方法で表示されます。L値は数字が小さいほど、遮音性能が良くなります。  

ただしL値は条件によって変わります。
L値は、コンクリートスラブ(下地のコンクリート)の厚みを150mmとして推定されていますので、スラブ厚が薄くなるとL値が上がることがあります。
あくまでもL値は推定値ですので保証値ではありません。そしてマンションの工法や マンション床仕上げ工法など工法の多様化に伴い、空間性能を推定する「L等級」の要件が変わってきました。

そこで、2008年4月に「床材の床衝撃音低減性能の表現方法に関する検討委員会」から、新しい表示方法「ΔL等級:デルタL等級」が発表されました。ΔL等級とは床材が床衝撃音をどれだけ抑えられるかという製品単体の低減性能を表す方法で、ΔL値が大きいほど性能が良くなります。

詳しくは、詳しくは 日本複合・防音床材工業会ホームページ をご覧ください。

音・振動を伝わりにくくする リフォームのコツ

リフォーム・リノベーションをする際に、内装を構成する建築建材によって、床・壁・天井・窓から音が伝わりにくくすることができます。

★ 床
●スラブ(コンクリート床)にフローリング材を直接張る場合は階下に音が伝わりやすくなるので、注意が必要です。
・遮音性のあるフローリング(ΔL等級の大きいフローリング)を張る
・衝撃を和らげる効果のある緩衝材を敷いてからフローリングを張る




●二重床にする
床を二重構造にする事で振動がスラブに伝わる衝撃を弱め、音が階下に伝わるのを防ぎます。コンクリート床とフローリング材の間に緩衝材(防振ゴムシートなど)を敷けば、より効果が高まります。

二重床にすると床が上がるため、天井高が低くなりますが、床と床の間で給排水管・ガス管・電気配線を通すことが出来るので、間取りの変更や水回りの移設を伴うリフォームにも柔軟に対応できます。

管理規約や細則で床の仕様を定めているマンションもあります。
必ず事前に管理組合に確認しましょう。

 


★ 壁・天井

制振遮音ボード(制振遮音板と石膏ボードとの複合板)を張る方法があります。音の反響を抑えるため吸音板を貼り付けるとより効果的です。

 


★ 窓

外部サッシの内側に【二重サッシ】を取り付ける方法があります。

音や振動はリフォーム工事で対応するだけでなく、暮らしの中でも
・壁際に音の発信元を置かない
・洗濯機や椅子の下に「防振マット」を敷く
・子供が特に動き回るリビングや子供部屋に防音カーペットを敷く
・音が聞こえやすい夜間には厚手のカーテンを閉める    など
手軽に防音対策ができる方法がありますので、生活スタイルや家族構成等にあわせて、無理のない範囲で組み合わせて対策しましょう。

マンショントラブルをさけるために:階下や周囲の方への気づかい

 

どんなに音が漏れないように対策をしても、音がまったく下階に漏れないということはありません。

遮音対策をするだけでなく、夜間に大きな音を出さないなどの日常マナーを守って、「音でご迷惑をかけていませんか?」と、日頃からしっかりとコミュニケーションをとっておくと、無用なトラブルを避けることができます。

古いマンションに付加価値をつけて、新しいコンセプトで大胆にリフォーム・リノベーションしてみませんか。

大阪の無二建築設計事務所は、今まで多くのリフォームや住宅設計に携わってきた実績と、建築家ならではのセンスとデザイン力で、お客様の暮らしと感性にそったリフォームを提案します。





人生をもっと愉しむために 上質なリフォームで叶える  「SUMAI STYLE」

大阪の無二建築設計事務所は、高いデザイン力と豊富な設計実績で、
感性に響く心地よい空間づくりにむけ、マンションリフォーム・リノベーションの設計をします。





 
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