初めてマンションリフォーム・リノベーションをされる方にも、できるだけわかりやすく、 【本当にお得?「定額制リフォーム」】について、アドバイスしています。
リフォーム会社の中には、悪質な営業をする業者もあり、またリフォーム費用が新築に比べわかりにくい所から、リフォームに対する消費者の不安や不信感を払拭するシステムで、床面積によってリフォーム費用が算出されます。
最近は、定額制である基本工事と、選択範囲が広いキッチンやトイレなどの住宅設備商品や、壁紙などの内装などはオプション工事に分けている会社も増えてきています。
基本工事とオプション工事に分けることで、見積もり業務を簡便に済ませてロスを減らすと同時に、お客様にわかりやすい価格イメージを持ってもらうことが狙いです。
定額の範囲や金額は、各社によりかなり違いがありますので、営業マンの説明だけでなく、重要事項説明書などもしっかりと読んで、不明な点は聞きましょう。
●ホームページや広告などに工事料金が掲載されているため、問い合わせる前に予算を組むことができます。
リフォーム費用が坪単価(あるいは平米単価)で決められているため、通常のリフォームより費用で悩む心配が少なくて済み、 各社の料金の比較がしやすいのが特徴です。
ただし各社によって定額の範囲が異なりますので、総額だけでなく、見積の内訳も教えてもらって、他者と比較するようにしましょう。
●一番のデメリットは、リフォームの自由度が制限されてしまう事。
特に間取り変更を伴う大規模なリフォーム・リノベーションでは、お客様ご自身の生活スタイルや住まいに対するこだわりから、オリジナルな空間を作りたい方も多くいらっしゃいます。パッケージ型の定額制リフォームでは対応に限度があります。
●「定額制」という言葉にだまされないで。
定額制だからといって全てその金額で収まることはありません。会社によっては、定額の範囲を少なくおさえ、定額分にあるのは低品質・低価格な機種ばかりで追加オプションで総額を上げている会社もあります。
金額がわかりやすいという言葉のウラには、いろいろなデメリットも隠れているのが現状です。
●本当に安い?
そもそも定額制プランは誰が考えたものでしょうか?
当然業者は儲けるためにやっているので自社の都合のいいように仕組みを考えています。現場に応じて積算しないため、定額範囲内に収まっても減額されることはありません。
定額制リフォームは融通が利きにくい点もあるので、必ずしも“お得”になるとは限らないようです。
●定額制の範囲を見極めて!
リフォーム中に思わぬことに出くわした時に、その欠陥に定額の範囲でどう対処するかで、もめ事になってしまうことが多々あります。
会社は契約書の約款に細かい字で逃げ道を記載しているのですが、トラブルは起きてしまうようです。
●定額制の矛盾
リフォーム工事は新築工事とは違い、既存の建物の劣化、老朽化などの状態に影響されます。壁の中などは壊さないとほぼ見れません。
工事の内容や建物の状態によっては想定外の工事が必要となり、建材等の材料費や人件費がかさみます。
見積前に料金を設定しているということは、これらの費用が膨らむ可能性も考慮しているはず。そして手抜き工事などで追加工事費用を圧縮するケースも後を絶ちません。
リフォームの希望は当然、人それぞれ違います。
広告や営業トークにとらわれずに、依頼先をしっかり選んで、本当に自分たちの希望や暮らしにあったマンションリフォームをしましょう。
大阪の無二建築設計事務所は、建築家のデザイン力と豊富な建築知識に加え、男女双方の生活にせざした視点から、世界にたったひとつの、お客様の暮らしと感性にあわせた、マンションリフォームをご提案します。