大阪の無二建築設計事務所
「品」と「価値」を生み出すマンションリフォーム・リノベーションの設計

障子の美と機能:大阪のマンションリフォーム・リノベーションの設計 

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【こだわりのリフォームで暮らしを豊かに】
2017/04/10
大阪のマンションリフォーム・リノベーション お役立ちコラム
組子と和紙で構成される、日本の建具「障子」。

大阪でマンションリフォーム・リノベーションの設計に定評のある、無二建築設計事務所が「日本の美と機能を引き出すマンションリフォーム・リノベーション」として、【障子の活用】についてアドバイスします。

日本の建具:障子

障子は、四季と暮らす日本人の感性と響き合う心理面の効果だけでなく、機能面でも、光をやわらかく通しながら空間を仕切ったり、目隠しをしたり、窓際の熱や寒さの伝わりを抑えるなど、日本の暮らしにそった建具です。

最近は和風建築だけでなく、モダンな住まいに取り入れられる事が多くなり、マンションリフォームにもおすすめのアイテムです。

★間仕切りとしての活用法

「障子」と聞いて、すぐに思い浮かべる活用法は「間仕切り」。
伝統的な日本家屋では、縁側と和室の間仕切りとして障子がよく使われています。
同じように部屋の仕切りとして障子を使うと、窓のない部屋へふんわりとした光をとりこみながら、軽やかに空間を閉ざすことができます。

日本の建具:障子

でも障子紙(和紙)は破れやすい点が欠点。その欠点を補い耐久性を高めて、同じような趣ある風合いを持つのが「ワーロンシート」。

ワーロンシートは単なる強化紙ではなく、和紙を塩化ビニール樹脂で両面からラミネートした製品で、和紙の風合いや素材感をそのままに表現しています。
色合いや風合いのバリエーションも多く意匠性に富んでいるので、空間に表情をもたらせることもできます。
組子をデザインしたり、ワーロンシートをパターン張りすると、さらに個性が出ますね。

下記の設計事例では壁に障子を組み込むことで、通風を図るだけでなく、空間にリズムを与えています。

障子の活用

★目隠しや断熱としての活用法

マンションではサッシは共用部分にあたるため原則として交換はできません。
しかし、サッシの枠の色がリフォームした部屋に合わなかったり、シングルガラスで断熱性が低かったりすることも良くあります。

そんな時にも「障子」はおススメ。
無機質なサッシを隠す効果だけでなく、サッシとの間に空気層をつくるため窓面の冷気を伝えにくくする断熱の効果もあります。

障子の活用

リフォーム・リノベーションで叶えた、人も家計もやさしく包み込んでくれる陽だまりのような住まいです。

★障子の風情をいかして

障子を活かすことで、住まいに「品格」をもたらすことが出来ます。

下記のマンションリフォーム・リノベーション デザイン実例では、窓の前だけでなく、壁にそって障子を連ねる事で、障子の風情をいかした落ち着きのある空間を演出しました。

夜は障子を通した明かりが室内を品よく照らし出します。

障子の風情をいかして


【障子をいかしたマンションリフォーム・リノベーションのデザイン実例】はこちからご覧ください

【施工前】バルコニーに出るには段差が大きく不便な腰窓のサッシ

施工前

【施工後 障子を開けた状態】
外壁側の壁は断熱性能の向上と見た目の面白さを考えて木毛セメント板に。
障子を開けた時のテクスチャの肌理の違いが空間に深みを与えています。
障子の敷居の前に設けた額縁は奥行をもたせ、ベランダへの踏み台としての役割だけでなく、夏の涼を求めて縁側のように腰掛けることもできます。

障子を開けた状態

【施工後 障子を閉めた状態】
障子を閉めることで壁との間に空気層を設け、断熱効果を高めると共に、敷居と額縁の間に設けた間接照明が障子を伝って柔らかく照らし、リビングに安らぎと落ち着きを与えています。
二つの窓が大きな一つの開口部のように見えるように5枚の障子で構成しました。

障子を閉めた状態

「障子」と聞いて、思い出される有名な建築家が、吉村順三さん。
框と組子の見付け巾を18ミリで統一し、見込を30ミリとした、独自の障子デザインで知られています。

このマンションリフォーム・リノベーションデザイン実例では、「吉村障子」の持つニュアンスを出しました。


大阪の無二建築設計事務所は、長きにわたる住宅設計の経験と女性建築家の視点から、これからの暮らしを豊かにするマンションリフォーム・リノベーションの設計をサポートします。

どうぞお気軽にご相談ください。

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